リアルスティール

リアルスティール

A・T・O・M・・・ATOM!!

久々の更新。
タイトルの通りリアルスティールを観に行ってきました。

観に行ったのは、公開初日の金曜日。
初日に映画を観に行くのも久しぶりですね。
もう少し後に観に行こうかなとも思ったのですが、映画は観たいと思ったタイミングを逃すとその後観なくなり後悔するというようなことが何度かあったので、気になっているうちに見ておこうと早速観に行ってきました。
かなり良い作品だったので見逃さなくて良かったです。
なお、自分の観たのは吹き替え版ですが、作中日本語が使われるシーンが本来はあるはずなので字幕で見ておいても良かったかもしれません。もう一度見に行きましょうかね。

さて、このリアルスティール。
ロボットボクシングを舞台にした映画ということでロボット関連の方はもちろんなのですが、それ以外の方にも是非とも観てもらいたい映画です。
今回、観に行った時は平日ということもあって人が少なめでしたが、是非とも多くの人に見てもらいたいですね。

作品の感想ですが、ストーリーはシンプルですし、キャラクターもシンプルですから難しいところは特に何もなくすんなりと理解できました。
ただ、上手かったのは盛り上げ方ですね。
自分がロボットを作っていることもあるのでしょうが、思わず「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」と叫びたくなるようなことが何度もありました。

また、ロボットバトルの映像も凄かったです。
様々なバリエーションのロボットが戦うと言うだけで面白いのですが、その表現も細かなところまで良く出来ていました。
人間ではなくロボットが戦うからこそ出てくる金属の激しいぶつかり合いの迫力と、電子機器独特のショートの火花など細かいところといったロボット独特の動きが見事に表現されていました。
また、それらロボットの裏側にあるオペレータに同士の人間の駆け引きもバトルにマッチしてさらにバトルを盛り上げてくれました。
ロボットを戦わせるだけではなく、人間がオペレーターとして操縦することで人間同士の読みあいの要素もロボットのバトルに組み合わされて、ロボットの迫力と人間の読みあいという2つの良いところを見事に合体させることに成功していたと思います。

そして、そんなバトルだけでも十分ですが、さらに親と子の絆のストーリーが背景にありよりバトルに彩りを与え、演出共々非常に素晴らしいものになっていました。

ちなみに、作品内のロボットバトルは全てロボットボクシングと呼ばれていますが、パンフの中に[ロボットプロレスの歴史]というのが書いてありました。
それによると、ロボットボクシングが2011年に東京のアンダーグラウンドで開催されたことがきっかけでロボットボクシングが生まれていったらしいです。
アンダーグラウンドで開催されたロボットプロレスは知ってましたが、ロボットボクシングも自分の知らないところで行われていたんですね(笑)

次々とバトルが展開していくので、作品のテンポも良いですし、何よりも早く次の戦いを見せろと思わせる映像表現でしたので知らず知らずに時間がたっているという作品でした。

作品の内容も良いですし、そのメッセージ性や演出、表現全てが非常によく出来ていたと思える作品です。
まだ観てない方は、是非とも観て欲しい作品です。
特にホビーロボット回の人は絶対に観ておいた方が良いでしょう。

ちなみに、小ネタというわけではありませんが、パンフレットの中のロボット開発者のコメントの中ににロボワンについてちょっと書かれていたのがうれしかったですね。
以下の感想はネタばれありなので、注意してください。


























それでは、ネタばれありの感想に。

ロボットバトルの迫力についてはすでにネタバレなしの方でも書きましたし、まずはストーリーの方の感想を。
ダメ親父であるチャーリーが息子のマックスと共にロボットで絆を作っていく親子のストーリーに、拾ったロボットでなり上がっていくアメリカンドリームが組み合わさったような映画でストーリー的にはシンプルなものでした。

ただ、チャーリーのキャラクターが非常に分かりやすく好感が持てました。
ああいうダメ親父のキャラクターだとズルイ人間になってしまい、息子をだますというようなこともあるのですが、このチャーリーは息子に対して嘘をついたり騙したりすることがないというのが良かったです。
バカ正直、嘘が付けない性格、すぐ顔に出るというようなもので必ずしもプラスというわけではないのですが、その正直さゆえにキャラクターに非常に好感が持てました。
嘘で事態が泥沼化してしまいというようなことが映画でなよくあるのですが、この二人にはそういった隠し事がないために安心して観ていられると安心感がありました。
無論、途中で意見の食い違いがあったり、喧嘩したりすることもありますが、それでもお互いが意見を隠したりせずにすれ違うこともなくだからこそ信頼感が生まれていったのでしょう。

後は、意外とチャーリーは安全面について気を使っておりロボットを運用する際の基本的な知識はちゃんとしていたことは意外でした。
マックスに崖があることを事前に教えたり、ロボットが起動する際に危ないから離れろと指示したりするところです。
ロボットを運用している以上そういう安全に気を配ることは必須条件なのですが、ダメ親父と表現されている割にはロボットを運用する基本的なところは抑えており、さすがは腐ってもロボット運用のプロとして何年かやっているだけのことはあります。


さて、この映画のテーマでもある絆ですが、絆=信頼ということで考えてみればこの映画の本当にど真ん中にあるような気がします。
マックスが別れる時にチャーリーにマックスのために戦って欲しかったと言うところなども、チャーリーを信頼していたからこそそう思いそれに応えて欲しかったということでしょうし、また最後にアトムがゼウスの最後の攻撃を耐えるシーンもアトムが耐えきれるとチャーリーが信じていたからこそやったことでした。
なので、この映画は本当にテーマである絆というものを丁寧に描いていたんだなと思います。

まぁ、そんなわけでストーリーも非常に良かったのですが、やはりロボットを自分が作っていることもありロボット関連のところが一番好きでしたね。
修理でビニテでコードをつなぐところもそうですが、試合前にモードを変え忘れていないか確認するところなども「あるなー」と思いながら見てました。
デモンストレーション用のモードになっていて、バトルモーションが出ない状況で試合開始なんていうのは何回か見てきましたからね。

後はゼウスの開発者が「ええぃ代われ!!俺がやる!!」と言わんばかりにオペレーターを吹きろばし操縦を変わった辺りも好きです。
多分映画としては普通は強くなるところなのでしょうが、実際のところは強くならないのがなんともリアルでした(笑)。
開発者≠操縦するのが一番、ですからね。
一般人と比べればロボットの中身を知っている分上手くうごかせるのですが、結局操縦センスと良いロボットを作るセンスはまた別ですからね。
操縦変わった瞬間に「ああ、頑張ってはいるけどこんなことしてもゼウスは強くはならないなと思いました」。
あの時彼がすべきことはOSを書き変えて、省エネでも動けるようにすることでしたね。
なお余談ですが、タク・マシドの名前は最初タクマ・シドだと思ってました。

ちなみに、ロボット好きとしてこの映画の見所は、やはりアトムが動きを模倣し同じ動きをするところです。
見事にオペレーターとロボットがシンクロしている映像はなんというか非常にロボット心をくすぐる者があります。
そして、映画のラストではそれが勝利のカギとなるのですから自分としてはかなり盛り上がりました。
相手を倒し観客が叫ぶシーンで出来ることなら自分も叫びたかったです。


というわけでリアルスティール、ロボット関連の映画ということで観たわけですが、ロボット好き以外にも勧められる非常に面白い作品でした。
個人的には、是非とも続編なども観てみたいものです。
開発元が不明だったATOMの正体とかも知りたいですし、ロボットならではのライバルだった敵ロボットからパーツをもらって復活とかそういった展開も観てみたいです。

しかし、これに出てきたロボットはたして2020年までに実現できるのか。
姿勢制御技術などはロボットを自転車に乗せたことを考えれば不可能そうではないですし、ジャンプもFrostyがいますから不可能ではない、模倣機能もKinectを使えばできますが、それらを組み合わせるとなると……
まぁ日本のロボットクリエイターの方々に頑張ってもらうとしましょう。
2020年までにはタク・マシドの名前でROBO-ONEに参加する選手が出てきませんかね(笑)




・おまけ-ATOMの強さについて考察-
アトムの強さの秘密はということをちょっと考えてみました。
ようするになんであれだけ撃たれ強いのかということです。
映画のパンフについてきたスペックを見ると、面白いことにATOMの重量はゼウスの次に重いとのことでした。
これは他の機体が素材にチタンを使っていることに比べ、アトムが鋼鉄を使っていることによる比重の違いかと思います。
つまり、ゼウスの次に重いとのことでゼウス以外とぶつかりあえば重いアトムの方に勝ち目があるということです。
尤も、実際の試合ではリーチが短いために最初苦戦することになるのですが、重いということで相手のパンチを食らった時のダメージもその体格差から予想されるよりも小さくなります。
しかし、試合ではアトムはよくダウンしています。これは何故か。

単純に相手の腕部アクチュエーターのパワーが高いためそれによるパワーに負けたとも考えられますが、壊れないように受け身をするプログラムが組みこまれているのではないかと考えます。
体重が大きいロボットで怖いのは自分の体重の重さゆえに転倒時の衝撃が大きいことです。
アトムももちろんその問題を抱えており、小型化により重心を低くすることでその解決を使用としていると考えられます。
しかし、それ以外にも転倒時に受け身を取り衝撃を分散されるようなプログラムがあったのではと思います。
そして、それは通常の防御時にも活かされ、ある程度の威力が来た場合に故障を防ぐため自分から倒れ衝撃を逃がすようにしていたのではないでしょうか。
つまり、相手のパンチの威力だけで倒れたわけではなく、自分からも倒れているためダウン数の割にダメージを受けていなくなり何度も起き上がることが出来たということですね。

とはいえ、これは必ずしも良いことではありません。
ダウンしやすいということは判定負けの可能性が高いということですから、勝負は必ずKO勝ちしないといけません。
実際、ゼウスと試合で判定負けしたわけですが、ダウン数を考えれば当然の結果とも言えます。

ただし、粘り強いロボットというのはそれだけラッキーパンチが発生する可能性もあるわけですから、強いことにはかわりません。
特に、作中では回路が壊れたりする描写が何度かありましたし、回路を壊すことが反則にならないことを考えるとラッキーパンチの発生する可能性は人間のボクシングよりももしかしたら高いのかもしれません。
なので、とにかく耐え続け1発の威力少ないがラッキーパンチやカウンターで相手を倒すというのがアトムの勝ちパターンと言えるでしょう。

また相手ロボットたちが全てアトムよりも大きく、さらに重心が上に来ていたため動きが遅かったのも良かったです。
大型化することにより重心が高くなるため固有振動数……ようするにロボット独特のテンポやリズムの減りスピードは遅くなります。
また、パワーを上げるため腕部のサーボにハイパワーなものを装備していると考えられその分上半身の重量も増しており、それにより重心はさらに上半身寄りになります。さらに、腕部の肩幅が大きくなることで、回転する際の抵抗が大きくなり旋回性能も下がります。
そのため、旧世代機でありモーター出力に差があるアトムですが、相手より早いリズムで動き、旋回性能が勝っていたためにその小柄な体を活かし相手の攻撃をかわすことにも成功し、それにより高い防御性能を持っていたということでしょう。

以上でアトムが何故強かったのかという説明をしたわけですが、ついでに対アトム対策を。

アトムは防御力が高いので、基本的にKO勝ちが狙えません。
なので、ヒットアンドアウェイでポイントを稼いでいけば、アトムは攻撃力が低くダウンしやすい機体であるためディフェンスに回ればポイント勝ちはまず間違いないでしょう。

アトム相手にKO勝ちすることを考えた場合、相手セコンドに妨害でもしない限りは難しいというところです。
何度もダウンしても立ち上がることを考えるとアトムの性能もそうですが、相手セコンドも非常に優秀です。
なので、修理不可能なほどの強烈な一撃、または受け止めきれないほどの強烈な一撃を撃てない限りはKOを狙えませんが、ゼウスですらそれは出来なかったことを考えると、現時点でアトムをKOが地にできるロボットは存在しないと考えるのが得策でしょう。
唯一の狙い目は旧型機故のバッテリーの短さといった欠点が推定されることですが、先程いったようにセコンドが優秀ですから、最新バッテリーに載せ換えその欠点を改良している可能性も十分に考えられます。

結論を言えば、作中のKO勝ちを狙うスタイルがメインとなったWRBにおいて、極力KOしにくい機体であるアトムは相手がアトムに対するデータを持っていない限りはかなり脅威になるということです。
しかし、ある程度データを取られてしまうと、ヒットアンドアウェイ戦法に負けてしまいますし、モーターの性能差の違いで突進スピードはアトムは低いと考えられるので、その苦難を今後どう克服するのかがアトムの課題になるのかもしれません。

それでは、なんか感想よりもおまけの方が長くなってしまいましたが、こんな長文を最後まで読んでいただきどうもありがとうございました。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

カウンター
プロフィール

ガル

Author:ガル
役職:超二足

製作したロボット
VARIANT-A
VARIANT-B
サイコロ一号
サイコログレート
サイコロ二号
ダンボー

pixiv:15306790

ツイッター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR