第6回ニソコンminiと大会ルールのメモ

わんだほーの記事を書く前にこちらを書かねばということで、第6回ニソコンminiの記事を1カ月以上経っていながら更新。いつも通りですね(笑)

第6回ニソコンmini

一応、大会の内容自体はこちらにもアップされているので、そちらも参考にどうぞ。

さて、今回はサイコロ一号で出場。
まぁ、動ける機体は今ダンボーとサイコロしかないので。

ニソコンminiは基本的にアスリートとビーチフラッグを行い、その点数によってトーナメントの順が決まる勝負。
ということで、最初の競技はアスリート。

このアスリートは30cmの高さを回る回転棒などがあり、小さいロボットにやさしく、大きいロボットに厳しい内容になっています。
といっても、最近は回転の隙をついてクリアする方もいるので、攻略法がないわけではないのですが……
当初はしゃがんでクリアが攻略法として想定されていたものなのですが、回転棒の回転が速すぎて、しゃがんで起き上がったらすぐそこにまた棒が来ておりまたしゃがむという無限ループになったため、しゃがみでは基本クリアできない、または難しいということが発覚。
大型のロボットは基本、回転棒のタイミングを見て一気に駆け抜けるという感じになっていました。
この辺りは実際にアスリート1位のガルーの走りを見れば分かるかと思います。



見事にタイミングを見て回転棒を回避しています。

さて、自分の結果は3分の時間制限ギリギリでゴール。
回転棒はそもそも大きさが30cmもないサイコロ一号は問題にもなりませんでしたが、スピードがないのでかなりギリギリになることに。
最後、間に合わないかと思いましたが、サイコロ運びの横に壁があったので、横歩きがその壁沿いを這うように上手く移動できたおかげでギリギリでゴール。
タイムとしては3分とあまり良いものではないものの、制限時間ギリギリでゴールできたのは気持ち良かったですね。

次の競技はビーチフラッグ。
こちらは動画があるので、そちらをどうぞ。



アスリートの結果でタイムの近い順でやったこともあり勝利。
起き上がりが早かったこともよかったのでしょうか。
ここで勝利したこともあり、バトルではシードを獲得。

ちなみにバトルですが、従来のニソコンのハンデありルールでなく、第23回ROBO-ONEルールでのバトルでした。
つまり、横攻撃禁止。
エントリーした後に発覚したため、横攻撃しかないサイコロ一号ではどうしたら良いのかと思っていたのですが、会場に行って聞くと1kg以下はライト扱いで横攻撃OKとのことでした。
ということで、勝ち目も出てきたと思ったのですが、相手はで・か~る。
3kg級のロボット相手に横攻撃できる程度のハンデでは勝てるわけもなく順当に敗北。
横攻撃やっても倒れないのですから、それは当然ですね。

その後、学祭内での大会だと言うのに、準決勝に残るのは全員社会人という。大人げない大人の姿を遺憾なく発揮し、優勝はガルーに。
去年に引き続き認定権の獲得となりました。

今回は理大祭との合同開催だったのですが、強風で外の出店が出展できないということもあり、見るところが少なくなっていたのか競争率が下がり人が結構見に来ていました。
ダンボールでできたロボットきぐるみを用意しており、その宣伝効果もあったように思えます。

ただ、予想以上にテンポよくいったのか、時間がどんどん繰り上がり(繰り下がりではなく)なんと14時には全行程終了。
折角見に来た人がいても、もう終わってましたとなっていたのは少々もったいなかったかなと。
このあたりは、運営側に観客のことも考えていただけるよう今後に期待ですね。
次回のニソコンは未来館でやりたいということも話していましたし、今年は未来館でできなかったニソコンを来年は是非とも復活していただきたいですね。



おまけ――ニソコンのルール等について
今回、ニソコンminiのバトルではROBO-ONEのルールが適用されましたが、基本的にニソコンのルールはハンデなどROBO-ONEのルールを参考にしつつも若干違いがあります。
ただ、最初にルールを作ってから数年経っていますし、一応どういう意図をもってルールを作ったのかメモ及び大会開催する学生の参考用にここに書きたいと思います。

一応、自分が関わったのが第1回ニソコンのルールなのでそれについて。(ルール詳細はコチラ

目的に書いてある通り大会の目的は

 ニソコンを行い多くの人に科学技術や理科に興味を持ってもらうことで、将来的な研究者やエンジニア育成の一端を担う。

となっています。
この目的はニソコンの開催の舞台となるみらい研究室のコンセプトを基にしています。
そして、その目的達成のために「多くの人に様々な面白いロボットを見せる」ということが大会コンセプトになっていました。
ようするに、競技会でありつつもエンターテイメントの側面も強いイベントにしようとしていました。

以下の大会のルールについてもこのことが念頭に置かれています。

<ロボット規格>
・機体
 無線または自律型の二足歩行型のロボットであること。


まぁ、これについては特に言うべきこともなく当たり障りのない感じで。


・足裏
 足裏の大きさは足の長さ(胴体から離れて前後に動く軸から足裏までの長さ)を基準に足裏の縦の長さXと横の長さYが下記の%以下であること。

第1回ニソコン足裏ルール
 または16軸以上を持つ機体に関しては上記規定を満たしていなくても足裏の最大長さが13cm以下であれば参加が認められる。

赤字に関してはROBO-ONEではなく、KONDO CUPのオープンクラスの規格です。
また、足裏規格に関しても3kg以上の機体も3kg級の足裏で良いですよとROBO-ONEよりも甘い規格になっています。

KONDOの規格を採用したのは、ROBO-ONEには出場しなくてもKONDOの大会に出る人がいるため、そういった方々も出場できるようにするためですね。
この辺りはイガアさんに話を聞いて参考にさせていただきました。
大型機に対してROBO-ONEよりも甘くしたのは、大きいロボットは見ていて迫力があるため、運営側としては是非出て欲しいという意図もあり甘くしました。
ただし、バトルでは重量差はかなり響いてくるため、後述のハンデによりバトルで大型機が勝ちにくい工夫を設けています。


・腕の長さ
 足の長さの120%以下であること。


これは当時のROBO-ONE規格だったかと思います。
ただ、当時は腕を広げた時が340%以内というルールもあったため、それで作ったロボットも多いということで第1回はそのような機体も参加OKにしました(参考)。
今はROBO-ONEのルールではもう少し厳しい感じですが、KONDOでは120%ですし、現在もこれは変更しなくてもいいのではと思います。


・発射体及び武器について
 発射体及び武器については腕の先に装備するものであれば認める。
 この際に腕に固定された武器は腕の長さに含まれるが、腕にものを掴む機構を持ち初期状態(腕に何も掴んでいない)状態から武器を持った状態に移行できる場合、武器の長さは腕の長さに含まれない。
 なお、武器の最大長さは腕の長さ以下であること。
 また、発射体の最大発射回数は6回である。


これに関しては、ニソコンオリジナルに近いものだと思います。
発射体は当たればOKというのはロボファイトで当時ありましたので、だったらうちは実際に倒せるぐらいのものを撃ってもらおうということで用意しました。
武器に関しても、武器を掴んで使用するのならばそれは腕の長さに含まれませんよということで、武器を持つと若干射程が伸び有利になるようにしました。
なんというか、武器の抜刀とか見ていて面白いので是非やって欲しいということでこの規定は作りました。
先に書いた「多くの人に様々な面白いロボットを見せる」というのが大会コンセプトですからね。
相手を倒せるほどのものを発射する規格も武器抜刀の規格もこのコンセプトに従い作りました。
発射体の最大発射回数「6」は3ダウンの3とそれぞれ1回外れた場合の予備で6という数値にしたはずです
とはいえ、相手を倒せるほどの質量体は1発が詰めて限度でしょうし、実際に使用した例がまだゼロですので、弾数制限に関しては今のところ意味があるのか不明ですね。
後は、発射体に関して腕の先に装備という規定はなしにしてもよいかもしれません。


・禁止物及び禁止事項
 火薬、薬品、液体、鋭利な刃物、高速で無限回転する部位、電波妨害、吸着装置


このあたりは、ROBO-ONEを参考にしつつ書きました。
飛行ロボットが登場する前なので、飛行禁止はないです。
とはいえ、飛行ロボには出てきてほしいので、ROBO-ONEで禁止されていても、ニソコンでは禁止にしてほしくはないですね。


・例外
 上記の規定を満たしていない場合でも大会委員会に連絡を取り許可を受けた機体は参加することが出来る。


これは自分用のルールです。
早い話、サイコロ一号が機体規格満たしていなくても、弱いからいいでしょうということができるようにしたという(笑)
重心規定がないのも、重心があやしいサイコロ一号が出られるようにするためだったりします。
大会のルールは、大会のルールを考えた人が有利になるように作られるという良い例ですね。


一応、機体規格はこんな感じです。
発射体や武器OKがROBO-ONEや他の大会と大きく違うところですかね。
それでは、ニソコンの本題とも言えるハンデ含むバトルのルールについて。


・バトル
 予選より選抜された16台によりトーナメント形式のバトルを行う。


当時のアスリートはバトル出場16台を決めるための予選的な意味合いがありました。
ニソコンという名前を冠する以上アスリートはやりたかったため、アスリートがバトルの第1回戦に相当する感じです。
無論、アスリートで負けてしまった機体はそれで終わってしまうという問題点はあるのですが、予選敗退機体には優先的に人気投票用のデモンストレーション時間を設けることでアスリート以外にもロボットをお披露目する機械を用意するようにしました。
ちなみに、このデモンストレーション強制と人気投票というのも他の大会にはない特徴かなと思います。


・ルール
 3分1ラウンド3ノックダウン制。3分間のうちに相手より多くのダウンをとったものが勝利する。3ダウンを奪うとその時点で相手はノックダウンとなり勝利。引き分けの場合は2分間の延長戦が行われる。
 試合中には一度だけ2分間のタイムを申請できる。その場合、ワンダウンが加算される。ダウン中であってもこのタイムを取ることは出来る。
 リングは約2メートル四方、リングより落ちた場合は1ダウンとなる。
 なお、著しい体重差を考慮し一定以上の体重比をもったバトルにおいては重い方の機体に下記のハンデを課す。


基本、ルールは変わりませんが、赤字の部分の有効なダウン中でもタイムがとれる点が違います。
これは後ろに倒れたら起き上がれないサイコロ一号用のルールですが、一応倒れたら起き上がれない機体用の救済ルールとしても多少意味があるものだったりします。まぁ、本音と建前というやつですね。
ハンデについては次にあるので、そちらに。


・ハンデ
第一段階(体重比1.6倍以上)
 スリップダウン=0.5ダウンを適用する。
第二段階(体重比2.3倍以上)
 第一段階に加え、バトル開始時から1ダウン奪われた状態となる。
第三段階(体重比3.0倍以上)
第一、 第二段階に加え、ダウンを2ダウン扱いとする。
 なお、スリップダウンは0.5ダウンのままである。


というわけで、ニソコンの最も特徴的なハンデ。
ハンデの内容については当初からスリップダウン、ワンダウン付与、さらにワンダウン付与という3段階にするイメージでした。
当時、ALCNONなどの大型機がROBO-ONEに出ていた時代でしたので、大型機に対してはかなり厳しいルールということで最大ハンデはかなり厳しいものに。
1kg以下級が3kg以下に戦うぐらいが最大ハンデにちょうどいいという判断のもと体重比3.0を出しています。
まぁ、最近のLightの機体が3kgと戦っているのを見るとハンデの改訂も考えるべきかもしれませんが、まぁ1kg以下級の機体がニソコン優勝してからそれは考えて良いでしょう。
第1段階のルールの体重比の基準ですが、当初は1.5でした。
ただ、当時サアガが2kgながら3kgをガンガン投げていまして
「1.5だと3kgと戦う時にサアガにハンデがつく、しかし、サアガにハンデは要らないだろう」
というピンポイントな理由で体重比は1.6に。
そして、第2段階はその中間の2.3と設定。
このハンデに関してはニソコンが進んで行くうちに、体重比や、ハンデ内容がいくつか変わって行きましたが、一応上手く働いているかなと思っています。


・注意事項
 捨て身技の禁止はしないが多様は避けること、大体1試合で6回を超える捨て身技を行うと注意や警告(=1ダウン)がとられることがある。
 ただし、ハンデを適用した試合において軽い方の機体はこの限りではない。


捨て身技は禁止はしませんが、多様は避けるというルールですね。
当時ROBO-ONEでは捨て身は制限があったのですが、ニソコンでは迫力ある動きを出してほしいということもあり捨て身技自体の使用の禁止はなし。
ただし、捨て身を多用すると、ほぼ無敵状態になるため多様は避けるようにというルールを追加しています。
ただ、ハンデが適用されるほどの体重比がある場合には多様禁止の制限もなしになり、これもまたサイコロ一号優遇のルールですね。
とはいえ、軽量級の機体で捨て身技する機体がいなかったので、この規定も使用することはなかったと思います。
ちなみに、今やるとしたらここのルールは、

捨て身技は1種類に付き1試合1回とする。

にしたいですね。
捨て身技をするのなら、たくさん技を作ってくださいという感じに。



というわけで、ざっとニソコンの機体規格とバトルのハンデについて書いてみました。
多かれ少なかれ大会開催する方々はこんな感じで頭をひねらせてルールを決めていっているかと思います。
まぁ、ニソコンはROBO-ONEなど参考にするものがありますし、それに伴う暗黙の了解も参加者が織り込み済みですので、ある程度楽できている方かと思います。
本当にゼロからルール規定を作るとなると大変そうです。

ちなみに、当時は横攻撃禁止なんていうのはなかったので、当時のルールにはないですが、今ルールを作ったら下記みたいな感じでしょうか。

ロボットの有効攻撃範囲はヨー軸を持つ頭部の攻撃動作前から攻撃動作後までの視線±45度以内の範囲とする。なお、リング上の障害物、自らの体などにより死角となる場所は先述した攻撃範囲から除外される。
(注意1:頭部がない、頭部にヨー軸を持たない場合胴体の前方向±45度以内を攻撃範囲とする
 注意2:攻撃範囲判断のために使用するヨー軸を持つ頭部は2つまでとし、それ以外の頭部は明確に分かるようにする)


ようするに攻撃するなら頭をそちらに向けてくださいという内容。
とはいえ、世の中にはキングギドラみたいなロボットを作る方もいるので認めるのは2つまでという感じです。
個人的に横攻撃はあってもいいと思うのですが、攻撃している方をロボットが向いていないのに攻撃するのは味気ないですからね。
ニソコンのコンセプト的には見ていて面白いバトルをやって欲しいということで、こんな感じの視線規定ルールでもあればなと思いました。
後は、サイコロ一号救済システムで1kg以下の機体には横攻撃は捨て身技として使用可能とか書けば完璧ですね(笑)。


なんか、最後は新しいルールも勝手に考えてしまいました。
折角作ったので、どこかの大会で採用してくれませんかね、視線規定。
ちなみに、頭部の数を1つではなく2つにした理由はリアルスティールの
「頭が2つあって死角がない!!」
という状況を再現したいという理由だったりします。
ルールは個人的に趣味で作られるものなのです。

大会のルールはいくつかありますが、こんな感じで結構主催者の主観で決められているルールもあるという参考にでどうぞ。
こんなルールの決め方をしているのは自分だけかもしれませんが。
まぁとはいえ、学祭の大会などは学生が「俺はこんなルールの大会を見たい!!」と自分のやりたいルールで大会を開催しても良いかと思います。
この記事が、そんな従来のルールではないオリジナルルールの大会をやりたい学生の参考になれば幸いですね。
なんというか、恐ろしいほどニッチな需要の記事ですが……

では、長々とお付き合い下さりどうもありがとうございます。
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