国会図書館に同人誌を置いてきました

国会図書館に行ってきました。
国会図書館法によると、納入しない場合には過料を支払わなければならないという出版物の納本義務があるらしいので、コミケで出した同人誌を納本しに行ってきました。


国会図書館法
第十一章 その他の者による出版物の納入

第二十五条  前二条に規定する者以外の者は、第二十四条第一項に規定する出版物を発行したときは、前二条の規定に該当する場合を除いて、文化財の蓄積及びその利用に資するため、発行の日から三十日以内に、最良版の完全なもの一部を国立国会図書館に納入しなければならない。但し、発行者がその出版物を国立国会図書館に寄贈若しくは遺贈したとき、又は館長が特別の事由があると認めたときは、この限りでない。

(略)

第二十五条の二  発行者が正当の理由がなくて前条第一項の規定による出版物の納入をしなかつたときは、その出版物の小売価額(小売価額のないときはこれに相当する金額)の五倍に相当する金額以下の過料に処する。



ただ、実際に行ってみたら発行部数100部以下のうちみたいな弱小サークルに納付義務はなかったことが分かりました。

そのことについては後程説明するとして、とりあえず国会図書館に本を置いてきた時の流れについて。

納本は国会図書館の南側1階の納本カウンターというところでやっています。(Q&A参照)
関係者用通用門となっている西口から入るため、部外者である自分が入っていいかと思ったものの、警備員に止められたらその時はその時と、とりあえず入場しました。
南側1階というのがよく分かりませんでしたが、見た感じ建物に入る入口は一つしかなかったので、そこから建物に入り近くの警備員さんに「納本に来ました」と伝えました。
すると、名前の記入をお願いされ、その際に納本カウンターの道のりを教えてもらい、納本カウンターに。

納本カウンターは自分が言った時は並んでいる人もおらず、ボタンを押して担当者を呼び出す形式になっていました。
今回持っていったのはC88C90、C91で出した本の3種類でして、担当者の方に納本をお願いしました。
C90の本は薄いので受け取ってもらえるかなと思いましたが、外注で印刷をしており製本がちゃんとしていることもありOKとのことでした。
本の外観について確認が終わり、B6サイズぐらいの簡単な書類を書き始めたところ……

「寄贈にしますか」

と言われたので、

「有償にできますか」

と確認してみました。
国会図書館法25条3項の代償金制度があることを知っていたので、あわよくば国に自分の本を売りつけようと、ダメ元で有償での納本が可能か聞いてみました。

国会図書館法
第二十五条  
3  第一項の規定により出版物を納入した者に対しては、館長は、その定めるところにより、当該出版物の出版及び納入に通常要すべき費用に相当する金額を、その代償金として交付する。



すると、有償の場合は担当者が違いますと言うことで、別の担当者に。

それで話を聞くと、頒布を目的としたものが納本制度の対象となるらしく、50部程度しか印刷していないうちのような本は頒布を目的としたものとはいえないため、納本制度の対象とはならず、代償金は支払われないということでした。

たしかに、後でQ&Aを確認すると「頒布を目的として相当部数作成された」というように書かれており、言うなれば頒布性という要件が書かれています。
それでは、どういう場合に頒布性が認められるか訊いてみたところ、頒布数と頒布方法2つの条件を満たす必要があるとのことで、その大体の目安は

①頒布数
100部以上
②頒布方法
一般書店での取り扱いがあれば当然頒布性問題なし。個人販売でもネット上での販売ならば頒布性OK。即売会だけでの頒布もその規模とブログなどのネットを使った告知があれば頒布性認められる。

ということでした。
ネットを利用した頒布は比較的広く頒布性が認められている感じでしたね。
ただ、ブログはOKと言われたもののツイッターやフェイスブックなどは確認できなかったので、SNSサービスの場合は頒布性が認められない可能性があるかもしれません。
とりあえず、自分は②の頒布方法についてはブログでの告知をしていますし、即売会の規模も日本最大の即売会であるコミケでやっている以上問題はないでしょう。
ただ、①の頒布数の100部以上という条件がクリアできず、納付義務の対象とはなりませんでした。

以上のような顛末で、納本はできないということで、無償での寄贈と言う形で国会図書館に本を置いてきました。
年末は結構忙しいらしく、情報登録はしばらく後とのことでしたが、まぁ気長に待つことにします。
帰りはそのまま帰りましたが、国会議事堂やらなにやら近くにはありますし、見学とかもできますので、暇があればそちらを観光していっても面白いかもしれません。

というわけで、同人誌を作ったからといって必ず納付義務が発生し、納付しないために国会図書館に過料を要求される、というわけではないですよ、という話でした。
少部数しか印刷していないサークルさんは国会図書館に過料を要求される心配はしなくても良さそうです。
大部数印刷しているサークルさんは過料制度が形骸化しているとはいえ、一応納付義務がありますし文化保存の観点から納入されると良いのではないでしょうか。

自分も次は100部ぐらい印刷して代償金請求に挑戦してみますかね。
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